株主優待制度 shareholder special benefit plan 2003 9 26

 日本で、個人株主を増やすには、やはり、株主優待制度が必要だと思います。
日本は、伝統的に、贈物文化の国です。
国際的に見て、プレゼントが好きな国民だと思います。
 誕生日のプレゼントや、クリスマスのプレゼントは、よくあることでしょうが、
日本では、その他に、
7月頃に、「お中元」という贈物があり、
12月頃にも、「お歳暮」という贈物があります。
何となく、デパートの救済策のためにあるような気もします。
さらに、2月には、バレンタインデーで、チョコレートを送ります。
 12月は、「お歳暮」と「クリスマス・プレゼント」がありますので、
プレゼントに忙しい季節です。
しかも、新年には、「福袋」という買い物があります。
 だから、年末年始には、お金が、いくらあっても足りません。
そういうわけで、年末に、ボーナスという制度があるのだと思います。

 話がそれましたが、9月は、株主優待制度が多かった月です。
9月24日までに株主になれば、株主優待制度が受けられたのです。
 さて、その結果は、どうなったか。
まず、食品の株主優待制度から。
ローマイヤというハム製造会社の株主になると、
1000株以上で、ローマイヤハムなどの自社製品が贈られます。
株主優待の本には、出版当時、株価が58円となっていたので、
58円×1000株=58000円だったのです。
しかし、9月24日の株価は、終値で87円となりました。
まさか、ハムのために、株価が、これほど、上昇するとは、考えにくいので、
他の目的のために、株価が上昇したのかもしれない。
 株価はともかく、
このローマイヤという会社は、1921年創業で、
日本で初めて、「ロースハム」を世に送り出した老舗だそうです。
また、日本に、本場ドイツのハム・ソーセージの製造技術を伝えて以来、
一貫して、合成保存料や増量剤を使わず、品質重視だそうです。
 次に、レジャー関係について。
サンリオの株主になると、100株以上で、
サンリオの自社商品、
サンリオピューロランド、ハーモニーランドの共通優待券が贈られます。
株主優待の本には、出版当時、株価が742円となっていたので、
742円×100株=74200円だったのです。
しかし、9月24日の株価は、終値で948円となりました。
これも、優待券のために株価が上昇したのでしょうか。

やはり、贈物文化の国、日本では、株主優待制度の影響が大きいのでしょうか。

ところで、最近、増えた外国人の株主のために、どうするか。
あくまでも、個人的な考えですが、世界共通の物がよいと思います。
それは、金貨です。
一番、小さな金貨(1/10 OZ)ならば、金額的に株主優待の金額と同じだと思います。
日本は、昔、黄金の国として、世界に紹介されたこともありますので、
イメージに合うと思います。

実際に、グローバリーという会社の株主優待では、株主に金貨が贈られます。